ありがとう

ありがとう

絵本(著.イラスト)いもとようこさんが描く感謝の言葉が満ちるストーリーを読んでください。
 

絵本(著.イラスト)いもとようこさん.ありがとうをご紹介しています。
出版社:至光社.


ハードカバー.24ぺージ.


歳のおススメの絵本ですが、


大人の方にもおススメの絵本です。




どんぐり山へ向かう、りすの親子の心温まる冒険が繰り広げられます。




お気に入りのどんぐりをたくさん集め、その美味しい瞬間を心待ちにしています。



いただきまーす!」



これらのどんぐりは、かつておじいちゃんやおばあちゃんが子どもの頃、みんなのために植えたものです。




過去から現在、そして未来へと続く絆が時を超えて広がります。



いもとようこさんが描く世界は、魅力的で美しいものとして息づいています。



作者の心からの祈りが、精緻な貼り絵を通して確かな温もりを伝え、深い感慨を呼び覚ますでしょう。



生きること、食べること、そして生命を共有すること...。



ありがとう」の感謝の言葉が満ちるストーリーが広がります。



私たちは皆、他者への依存を通じて生かされています。


ひとりだけで生きることなど不可能かも知れません。



それにもかかわらず、最近は支えてくれる人々への感謝の念を忘れがちな時代でもあるともいわれています。




今の私が存在するのも、親の支えのおかげだと思います。


いや、祖先が築いてくれた社会のおかげでもあるでしょう。



親の足跡、祖父母の足跡、そして先祖たちの足跡がなければ、私たちは今の時代に生きていくことができなかったでしょう。



その意味で、ご先祖様のルーツや家族史を知ることは、私たちにとって極めて重要なことと言えるでしょう。



お彼岸、お盆、またご先祖様の命日には、お墓参りを通じて家族の歴史を振り返ることも良いかもしれません。



同様に、食料についても、一人で確保することは難しいものでしょう。



作物を栽培し、それを手厚く供給してくれる生産者さん達がいるからこそ、私たちは未曾有の巣ごもりの時期でも美味しい食事を享受できたわけです。



自分だけが良ければ良いという自己中心的な考えではなく、生産者への感謝を忘れず、持続可能な社会を目指すSDGsの価値観を学べる、子どもも大人も楽しめる絵本です。



ちぎり和紙を用いた独自の表現が際立つ、シンプルで愛らしいイラストが特徴の絵本ではと思います。



絵本(著.イラスト)いもとようこさんにより、リスさんのどんぐり狩りが可愛らしく描かれています。



全体的に茶色を基調とした色彩が使われ、温かみに満ちた雰囲気が広がっています。



秋風に揺れる紅葉色の葉っぱや、まんまるで愛らしいどんぐり、笑顔いっぱいのリスさんたちが、読者の心を温かく包み込みます。



微笑ましさに触れて、思わず「ありがとう」と口にしたくなる、そんな心地よい一冊となっているかと思います。



ではまた...。